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株式会社エイム

株式会社エイム 身近な「困った」に注目して生まれた「溶接屋が作った自動溶接機」<br>「メーカーになりたい」という思いを苦労の末に実現させた社長の下、「13の徳目」の導入など、魅力ある職場づくりにも注力

株式会社エイム

身近な「困った」に注目して生まれた「溶接屋が作った自動溶接機」
「メーカーになりたい」という思いを苦労の末に実現させた社長の下、「13の徳目」の導入など、魅力ある職場づくりにも注力

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輝く技術 光る企業

株式会社エイム

身近な「困った」に注目して生まれた「溶接屋が作った自動溶接機」 「メーカーになりたい」という思いを苦労の末に実現させた社長の下、「13の徳目」の導入など、魅力ある職場づくりにも注力

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  • 社名:株式会社エイム
  • 設立年月:1980年4月
  • 資本金:6000万円
  • 従業員数:86名
  • 代表者:代表取締役 小山 孝
  • 本社所在地:東京都青梅市今井3-5-14
  • 電話番号:0428-31-6881
  • 公式HP:http://www.aimcorp.co.jp/
  • 「溶接屋が作った自動溶接機」というキャッチフレーズで売り出し中の製品がある。しかし、その製品を開発した株式会社エイムは、精密板金の下請け仕事がメインだった企業。溶接もやっていたが、あくまで数ある工程の中の一つにしか過ぎなかった。そんなエイムが、なぜ自動溶接機を製造するようになったのだろうか。その背景には「メーカーになりたい」と思い続けてきた社長の熱い思いの存在があった。
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事業紹介

◆金属加工
長年培った加工ノウハウと、最先端の設備により、溶接を始めとする様々な金属加工を行っています。技術的に難しいものや、安く仕上げたい場合にも、ご相談をお受け致します。
◆装置製造
高い精密度を要求される真空機器や、焼成炉・乾燥機など、あらゆる装置の製造を致します。お客様のどんな状況にも対応し、納期厳守で安定供給を約束致します。
◆自動溶接治具 ウェルジー
「より早く」「より綺麗」な溶接を、熟練者でなくても出来ることを目的として開発されました。多くの機能を盛り込んでおり、最小限のスペースで最大限の稼働率を得られます。

開発製品は10個以上。「メーカーになる」という夢を実現するまでの苦難

「装置を造る側に回りたい。メーカーになりたい」。株式会社エイムの代表取締役、小山孝氏はエイムで働くようになった25歳の時から、そう考えていた。 エイムは元々、精密板金を請け負う企業。半導体装置の筺体・部品の仕事が多い。小山氏は34歳で先代より社長を継ぎ、56歳になる現在までに10種類以上の新製品を開発。窓に取り付けて自動採光する装置、紙皿のトレーを製造する装置、酸素濃縮機などを生み出してきたが、売れ行きはあまり芳しくはなかった。 転機になったのは、小山氏が師と仰ぐ感性論哲学者である芳村思風氏の一言。「自分が困ったものを作るのがよいのではないか」。そこで小山氏は、最近困っていることについて考えてみた。 近ごろは納期遅れが目立っている。改善できないものだろうか。景気が悪い中でも依頼してくれるお客様との取引が、終わってしまうかもしれない。そう言えば、なぜ納期遅れが出ても取引を続けてくれるのだろう――。 理由を突き詰めてみると、どうやら顧客には溶接の品質を評価されているようだ。小山氏は溶接をエイムの武器にすると決断。レーザー溶接をできるようにするため、1700万円もするYAGレーザーによる溶接装置も購入した。 YAGレーザー溶接装置を使っているうちに、配管などの長い金属を溶接する際、その装置では作業に苦労すると気が付いた。それなら独自に装置を開発しよう。自分たちの経験を踏まえて設計したところ、作業効率を大幅に上げる装置が完成した。「敵に塩を送ることになる。ほかの会社には売らない方が良い」という声も出てきたほどだ。 だが、小山氏はこう考えた。「みんなが楽に良い仕事ができるようになった方が良いじゃないか。お客様さえ違っていれば構わないだろう」。売り出した装置は「溶接屋が作った自動溶接機」として評判に。エイムはテレビでも取り上げられるようになり、いつの間にか「板金の会社」ではなく「溶接の会社」だと見られるようになっていった。

09.jpg 代表取締役 小山 孝 さん

勉強会に「13の徳目」。経営について学んだ成果を社内で実践

小山氏は日創研埼玉経営研究会の会長を務めるほど、経営について深く学んでいる。学んだことはエイムでも実践。社員全員を集めての勉強会、「13の徳目」の導入、経営計画書を毎年作成して全社員に配るなど、さまざまな取り組みを進めている。 「勉強会を開いて、社員にも経営について学んでもらうようにしました。『社長にはこういう苦労があるのか』と気付いてもらえるようになっています。 『13の徳目』というのは、アメリカ独立に貢献したベンジャミン・フランクリンが始めたものです。『明るく元気にあいさつする』など、13の項目があります。社員には朝礼で、そのうちの1項目を挙げて『私は今日、こうします』と目標を挙げてもらっています。当社の特長は溶接なのですが、『13の徳目を使った朝礼をしていることが特長』と言い出す若手社員が出てくるほど。社員にも気に入ってもらえているようです。 経営計画書には、理念、経営方針、社員への期待、会社に対する社員の評価、売上のトレンド、中期計画、全部で4個ある事業部の年度計画といったものを載せています。パートの社員も含めて、全社員に毎年配っています。そして『どんな仕事をしたいか。どんな生活をしたいか。どうやって社会に貢献するか』といった目標を立ててもらっています」(小山氏)

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安くて高出力なYAGレーザー溶接装置を開発するのがエイムの使命

エイムの売上は、下請け仕事である精密板金に頼る部分がまだ大きい。YAGレーザー溶接装置のメーカーとしての売上を拡大することで、精密板金の比率を半分くらいに留められるようになりたいと小山氏は話している。 「半導体を製造する際には、高電圧を掛けて放電する工程が入ってきます。高い電圧が掛かる分、電源がしばしば壊れます。その修理も手掛けるようになりました。電源修理とYAGレーザー装置。その二つで売上の半分くらいまで持っていきたいですね」 YAG溶接装置は非常に高価だが、価格を下げることができれば、もっと多くの人が使いたいと思ってくれるはず。そして、市販されている装置は現状ではパワー不足。だが出力がもっと上がれば、さらに大勢の人が欲しがってくれるだろう――。 エイムの使命として、まずは値段を安くして、ハイパワーな製品を届けられるようになりたい。小山氏の夢は、まだ始まったばかりだ。

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先輩メッセージ
空き時間に好きなものをつくる。普段とは別の面白さが

第一製造部 主任
森田さん

――仕事内容について教えてください。
金属加工は、まず金属をレーザーで切り抜き、切断個所にできてしまうバリ(素材の残材部)を取り、折り曲げたり丸めたりして形を整えます。 自分の仕事は主に金属の折り曲げです。ほかにも、バリを取る工程の管理もしています。 依頼される製品の多くは小ロットです。その分、さまざまな品種を取り扱っています。機械のフレームや筐体のような大きなものから、精密機械に使う数ミリくらいの小さなものまであります。 加工のやり方も品種によって違っています。機械を使って自動で行える単純なものから、長年の感覚だけを頼りに折り曲げていくものまでさまざまです。いろいろな経験ができますので、面白いですね。 当社では空き時間を使って、自分の作りたいものを作ることが認められています。プライベートで使うものでも構いません。 自分は消防団に所属していまして、防災訓練の時に消火器で狙う的が欲しいと思っていました。ですから、空き時間を利用して的を作ったことがあります。 自分のペースで自由に作っていけるので、普段の仕事とは別の角度からモノづくりを楽しめていますね。 あと、自分たちが主導して、改善提案を現場に反映していくことができます。毎月1度、改善提案を出すことになっていますから、日々の作業の中で「どうすれば改善できるのか」を考える習慣が社員には自然と身に付くようです。 社内で勉強会も開いています。人前で話す機会が多いものですから、話下手な人でも自分の意見を言えるようになってきています。 自分たちの作業をどのように改善すれば利益が増えるのか。提案しやすい環境がある会社だと思いますよ。 ショッピングセンターで使われているカートを使っています。金属加工の流れの中で、移動が必要な時にはカゴに入れて運んでいます。カートごと移動できるので作業がやりやすくなりました。 ほかには、レーザー加工の製造装置を導入したことでしょうか。夜間も無人で自動運転できますから、作業効率が上がり、コストを削ることができました。 製造部として、利益につながる取り組みを増やしていきたいですね。 自分自身の課題としては、もっと幅広く仕事を知ることです。折り曲げの仕事以外を知ることで、より円滑に仕事を進められるのではないかと感じています。今後は、金属加工の計画を立てるプログラム工程の仕事などを徐々に覚えていきたいです。

08.jpg 森田さん
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大変な仕事だが、完成品を見ると達成感を得られる

第一製造部
木嵜さん

――エイムにはどういった経緯で入社したのでしょうか。
学校にあった求人情報の中に、エイムの求人がありました。最初はただ自宅に近かったから応募したのですが、見学してみたらすごく雰囲気が良かったのです。職場のみなさんが明るくて、あいさつもしてくださる。「こういう職場で働くと楽しいのではないか」と感じました。 入社して1年くらいは事務の仕事をしていました。それから製造部に異動して、今はプログラム工程を担当しています。 例えば「金属を箱状に加工してくれ」という依頼なら、お客様から完成形の図面が届きます。金属を曲げたり溶接したりして完成形と同じ形にしていくのですが、それにはまず金属板を切り出す必要があります。どういう形で切り出して展開すれば上手く加工できるのか、と考えていくのがプログラム工程の仕事です。展開する板の形を考えるだけではなく、その形どおりに切り出すよう、プログラムで指示するところまでを任されています。 プログラム工程ですべて決まるわけではありませんが、プログラム次第で、折り曲げや溶接の作業のしやすさ、外観の美しさが大きく変わってきます。少しでも作業しやすくなるよう、各工程の方に「どうすればやりやすいか」と質問しながら進めています。 装置の筐体を作るにしても、最近は筺体の種類が増えてきました。プログラムを新たに作らなくてはならない機会も増えています。 プログラム工程の作業には、非常に時間が掛かります。それを1人でやらないといけません。でも、それだけに完成できた時の達成感はすごくあります。溶接して完成したものを見ると「これは自分が展開図面を考えたのだな」と思えて、感慨深いですね。 社員の仲が良いところでしょうか。 ソフトボール大会を開いたり、お祭りに出店したり、と当社にはイベントが豊富にあります。山梨事業所の人とも触れ合う機会になりますから、イベントをきっかけに仲を深められています。コミュニケーションが取りやすくなることで、仕事を頼みやすくなっているのではないでしょうか。 当社は、ほかの会社より「協力していこう」という意識が強いようですが、イベントなどを通じて育まれているのでしょう。 今はプログラム工程の仕事がほとんどです。それだけではなく、折り曲げや溶接の作業を知っておいた方が、さらに良いプログラムができるはずです。ですから、ほかの工程にも挑戦していきたいですね。

07.jpg 木嵜さん
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