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株式会社 前川試験機製作所

株式会社 前川試験機製作所 世界で数少ない「力の基準」になる装置を生み出す会社<br>引っ張り、圧縮、曲げ、ねじり――素材・製品の性能を見極める試験機を作り続けて90年以上の歴史を誇る

株式会社 前川試験機製作所

世界で数少ない「力の基準」になる装置を生み出す会社
引っ張り、圧縮、曲げ、ねじり――素材・製品の性能を見極める試験機を作り続けて90年以上の歴史を誇る

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輝く技術 光る企業

株式会社 前川試験機製作所

世界で数少ない「力の基準」になる装置を生み出す会社 引っ張り、圧縮、曲げ、ねじり――素材・製品の性能を見極める試験機を作り続けて90年以上の歴史を誇る

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  • 社名:株式会社 前川試験機製作所
  • 設立年月:1939年12月(創業:1919年5月)
  • 資本金:1億円
  • 従業員数:57名
  • 代表者:代表取締役 前川徳太郎
  • 社員平均年齢:45歳
  • 初任給:190,000~220,000円
  • 主な勤務地:東京都大田区大森南2-16-1
  • 休日:土日祝日、夏期、年末年始、5月長期休暇、、特別休暇、慶弔休暇
  • 所在地:本社:東京都港区芝浦3-16-20
    大森事業所(試験機部門): 東京都大田区大森南2-16-1
  • 電話番号:03-5705-8111
  • 公式HP:http://www.maekawa-tm.co.jp/
  • ・素材・製品の評価をする試験機や力を計測する基準となる力基準機を製造
  • ・力基準機に許される誤差は1万分の1以内。作れるのは国内で数社だけ
  • ・機械設計、部品加工、組み立てなど、一連のモノづくりを身近に感じられる
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業種

●各種材料、製品の強度試験機、性能試験機、材料試験システムの設計製作。
●力校正機器の設計製作。
●材料試験関連ソフトウェアの開発。
●力の校正サービス。

事業紹介

【前川試験機とは】

前川試験機は大正8年の創業以来、金属・コンクリート・木材やプラスチック・布など私たちの身の回りで使用されるあらゆる素材の強さを測る材料試験機を作ってきました。
最近では航空機や宇宙ステーションでも使われているカーボンファイバーなどの新素材も材料試験機で性能を確認し、軽量で強い製品が世に出ていっています。
また、自動車が衝突しても被害を最小限にするための研究に用いる衝撃試験機や人間の人工関節の消耗度をしらべる試験機など新しい試験機の要求が次々と寄せられてきます。
私たちはそれに応えるべく永年の蓄積された経験と最新の技術によりハードとソフトを合体したトータル材料試験システムで日々進歩する「新しい時代を支える縁の下の力持ち」として貢献しています。

何を作ってる?

「自動車を軽くして燃費をよくしたい。ボディに使う金属の厚みをここまで薄くしても強度は大丈夫か」「建築用にセメントの新素材を開発した。どれほどの圧力・曲げる力に耐えられるか、試験して確かめたい」――そんな場面で使われるのが、試験機という装置だ。素材を装置に置いて、引っ張ったり、圧力を掛けたり、曲げたり、ねじったりといったさまざまな方法で、素材を評価するのに使われている。 前川試験機製作所は、社名どおり、試験機のメーカー。主に自動車で使われる金属や、建築材料として使われるコンクリートなどの評価をするための試験機を開発・製造している。 新素材の研究開発は、難易度が増すばかり。「ただ引っ張るだけでなく、ねじりながら引っ張って試験したい」など、新素材の特性を見極めたい顧客からのさまざまな注文に応え続けてきた。今も売上の3~4割は新機能を追加するなどした特注品によるものだ。 同社がもう1つ手掛けているのは、力基準機。試験機がどれくらいの力を掛けているのか、試験機が掛けている力を正確に計測できているのか、などの評価に使われる。

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会社の強み

試験機で計測する力は100分の1程度の誤差は許されるが、力基準機では10万分の1の範囲でしか誤差は許されない。それほど高精度に力の強さを計測するのは至難のこと。国内に試験機メーカーが十数社はあっても、力基準機を作ることができるのは同社を含めて数社しかない。 「それだけの精度になると、温度が数度変わるだけで誤差が出てしまいます。当社には力校正室という専用施設があって、室温を常に一定に保っています。その中では誤差1000分の1ミリ以内という高精度でモノづくりをしているのです」(前川徳太郎代表取締役。以下、同) 前川試験機製作所の創業は1919年。創業時から今に至るまで、試験機を作り続けてきた。それだけの歴史があるからこそ技術が積み重なり、力基準機を製造できるだけの技術が伝承されてきたのだ。 また、それだけ長い期間、試験機を作り続けてきたことは、顧客からの信頼にもつながっている。 「前川試験機製作所という社名は、業界ではある程度は知られています。長期間にわたって試験機を作り続けてきたこと、国の主要機関に力基準機を納めていることが顧客から信頼されているのです」

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職場としての魅力

前川試験機製作所の試験機は、すべて大田区大森にある事業所の中で製造されている。素材が届いたら部品へと加工し、装置を制御するための電子回路を組み込み、1台の装置へと組み立てていく。完成した装置は正確に駆動するかなどの検査をしてから顧客企業に納品。その1年後には定期検査で顧客を訪問し、試験機を整備する。 この一連の流れを、同じ事業所内にいる社員全員が体感できる。「1つの部品を作るのではなく、最初から最後までの流れを間近に見ながら、1台の試験機全体を作り上げられるわけです。そんなところにモノづくりの喜びを感じてくれる社員は多いと思いますね」と前川社長。もっと一連の流れをより身近に感じられる職場にしようと、同社では部門を超えて社員が集まる研修・勉強会を開くなど、部門間の垣根をなくそうと一層の努力を続けている。

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社長メッセージ
試験機メーカーは数多くとも、力基準機を作れるのは世界に数社しかない

代表取締役
前川 徳太郎さん
――今後の事業展望について、伺えないでしょうか。 当社の創業は1919年です。94年以上の歴史があるわけですが、日本はその間、工業化を進め、工業製品の輸出国として成長を遂げてきました。その流れに乗って、当社もこれまで順調に事業を続けてきましたが、ここに来て少子高齢化が進み国内市場の成長は鈍化し、海外に目を向けると発展途上国のモノづくりがかなり伸びてきました。従来と同じやり方をただ続けているだけでは、当社の成長はありません。 そこで前川試験機製作所という会社のことをあらためて考えてみると、国内のお客様からは「前川の試験機なら間違いない」と信頼していただけています。一方、これまで海外に前川の試験機を売り込むことはしてきませんでしたが、これからのことを考えると、やはり海外に出ていく必要があると考えています。しかし、試験機という特殊な製品を扱っているわけですから、闇雲に売り込んでもすぐに売れるようになるわけではありません。試験機メーカーにしても、国内では十数社ほどしかありませんが、海外に出るとずっと社数は増えます。当社のブランドが十分に知られていない中で正面から売り込みを掛けても、価格の安さでしか比較されません。それは当社として避けたいやり方です。 そうなると、今後、当社として力を入れるべきは力基準機です。試験機メーカーはアジアに数多くあっても、基準機を作れるメーカーは日本以外には、見当たりません。世界的に見ても、アメリカとヨーロッパに数社あるくらいで、世界全体でわずかしかないと思います。 ですから当社としてやるべきなのは、力基準機をアジア諸国の国家機関などに売り込んでいくことです。力の強さを計測する基準機をまだ導入していない機関は、特にアジア諸国にはたくさんあります。そこに商機があるはずです。 ただ、外国の機関に売り込んでいくのは、私どもだけでは難しいことでしょう。幸い、産業技術総合研究所など、日本の公的機関とは良好な関係を築けています。そうした機関にも協力してもらって、「前川の基準機は優れているよ。導入してみてはどうだろう」と紹介してもらおうと考えています。そうすることで、海外にも当社の基準機を広めていく機会が生まれるでしょう。 海外の国家機関に導入してもらうことができれば、その実績によって前川のブランドがその国の中で認知されるようになり、信用も生まれます。そうした実績ができて初めて、価格以外の面で勝負するやり方で、当社の試験機を海外に向けて販売できるようになると考えています。 人生の中で、仕事をしている時間は、圧倒的な量になります。その時間をどれだけ楽しく過ごせるかによって人生の豊かさが変わってくると思います。生活の糧を稼ぐために嫌々働くのではなくて、働くことを自分が楽しめて成長できる環境を見つけてほしいですね。 私も社長として、そうした環境を整えていきたいです。当社で働く社員には仕事に興味を持ち、仕事を「楽しい」と感じてもらいたいと思っています。そのためにやりがいのある仕事を若手にも積極的に任せていくつもりです。

07.jpg 代表取締役 前川 徳太郎さん

先輩メッセージ
物事を評価するための基準となる試験機を設計できるところが魅力

技術部 第一技術課
大原さん
――前川試験機製作所に入社したのは、どのようなところに魅力を感じたからでしょうか。 前職は、設計業務だけを事業としている会社でした。自分の好きな設計の仕事はできるものの、設計した後の加工や組み立て、出荷といった工程に携わることができず、いまひとつ、仕事にやりがいを感じることができませんでした。 また、設計を手掛ける装置については、製造工程を自動化するために開発するものが多かったです。合理化して製造にかかる時間を減らすことは大事なのでしょうが、そればかりを求められて、働くことに空しさを感じるようになっていたのです。その点、物事を評価する基準となる試験機の設計は、私にとって尊い仕事と思えて魅力的でした。 まずはお客様先に先輩社員と一緒に打ち合わせに伺って、「どのような試験機が必要なのか」と仕様を決めて、議事録にまとめるところから仕事を経験しました。次に試験機を納品するところを見学し、「最終的にどのような形で使われることになるのか」「どのようなことが試験機に求められるのか」と実地で学びました。そうした経験を積んでから、簡単な部品の設計を任されるようになりました。先輩の描いた昔の図面を研究しながら、少しずつ難しい設計を担当するようになってきました。 転職してきたことで、私自身、設計の仕方が変わったところもあります。前職では迷ったことがあれば、設計者同士で相談をして解決していました。それが今では、加工や組み立てを担当する社員とも相談するようになりました。加工する人や組み立てをする人の意見を聞きながら、チームとして最適な設計を考える癖が付いたところが、私にとって一番大きな変化だと思います。 見習いたい先輩がいるところが、一番魅力に感じている点です。 例えば、設計担当の先輩の中には、優先順を決めるのが上手い方がいます。私と比べて、とにかく全体像を把握するのが上手で、さまざまな要因を踏まえながら、より効率的に試験機を設計しようと気を配られています。別の先輩は、相手に対する感謝の思いを忘れずに、常に一歩引いて相手を立てようとされています。そうした先輩方の優先順の付け方の上手さ、人間性の素晴らしさを見習って、自分も成長していきたいと考えています。 お客様と打ち合わせをして、試験機の仕様を決めて、設計をしっかりと仕上げていくところまで、すべて1人でできるようになること。それが今の私の目標です。 「やりがい」を重視して就職先を探そうとする人は多いと思いますが、まずは自分の人間性を磨いてください。やりたいことを主張する前に周囲から認められないと、先輩も仕事のやり方を教えてくれませんし、やりがいを感じられる大事な仕事をなかなか任せてもらえないものだと思います。

08.jpg 技術部 第一技術課 大原さん
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先輩メッセージ
現場の作業を滞らせないため、資材・材料を先回りして発注するように心掛けている

製造部 業務グループ
中村さん
――入社までの経緯を教えてください。 以前は建設業の会社に勤めていましたが、経営難に陥って転職せざるを得なくなりました。そこでインターネットを使って情報を探し、見つけたのが当社の求人情報です。 建設業から製造業への転職ということで、正直なところ不安はありました。ただ面接の際、詳細に仕事内容を説明していただき、業務自体は資材・材料の発注が主で、前職と同じような仕事内容になると感じました。社長からも気さくに話し掛けていただいて、私のように製造業の知識を持っていなかった者でも、「経験を積んでいけば十分に戦力になれる」と励ましてくださいました。それで「挑戦してみるのも悪くない」と思い、転職を決意しました。 そうですね。それ以外に社内の書類整備や経理など、事務的な業務にも関わっています。 最初のころは、「ねじとボルトの違いは何だろう」といった基本的なところも分かりませんでした。何度も資材・材料を注文して品物を受け取って確認をして、工場にも足を運んで現場を見学することで、「どこでどんな資材・材料が使われている」と徐々に分かってきました。 今は「次に試験機を作るときには、どんな資材・材料が必要になる」と自分で先回りして考えながら、現場の作業が滞りなく流れるように資材・材料を発注するようにしています。 以前は内装関係の企業で働いていましたので、内装を手掛けたビルの外観を見ることはできても、自分たちが携わった内装を見る機会はほとんどなく、そこに若干不満を感じていました。 今の仕事では、自分が発注した資材・材料を使って作られた試験機ができあがると、その姿を見ることができます。「自分の頼んだ資材・材料はこの試験機の中で使われているのか。自分もモノづくりに携われた」と感じられて、うれしくなります。 転職してきて1年半ほど経ちましたが、正直なところ、まだまだ知識は足りません。少しでも知識を蓄えて、図面を見るだけで「どんな製品になって、どんな資材・材料を手配する必要があるのか」とすぐに把握できるようになりたいと思っています。 やりたいことを仕事にしている人は、少数派なのではないでしょうか。確かに、やりたいことを仕事にできれば理想的ですが、「あの仕事以外はやりたくない」と選り好みしていると、なかなか就職できません。そして合格をもらえない期間が長くなると、自分自身を否定する気持ちになってしまうかもしれません。 そこまでやりたいことを追い求めるよりは、まずはどこかの会社に入ってみた方がいいかもしれません。その会社で3年働いてみて、吸収できることを全部吸収した後、それでもやりたいことがあるのなら、その気持ちは本物です。それから転職してやりたい仕事を追求するのも悪くないと思います。

10.jpg 製造部 業務グループ 中村さん
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先輩メッセージ
自分の手で試験機を作れるところにやりがいを感じる

製造部 第一組立グループ
島津さん
――試験機に興味を持ったのは、いつごろからでしょうか。 試験機を初めて目にしたのは、工業高等専門学校の研究室でのことです。工業高等専門学校では機械関連の研究をしていました。研究室には引っ張り試験機が置いてありまして、そのときに試験機というものがあることを知りました。 「面白そうな装置だ」と思いましたので、就職活動の際、試験機メーカーも候補に入れて探してみたところ、前川試験機製作所を見つけました。当社に初めて来たときには、「アットホームな雰囲気の会社だな」と思いましたね。働きやすそうだと感じました。 試験機の組み立てを担当しています。試験機の中でも、試験体に加えている力を計測する検力器の組み立てが主な仕事になります。 検力器は微細な単位の力まで計測する装置になりますから、1000分の1ミリ単位で調整する部品があり、組み立てにはいつも苦労しています。1度組み立て終わってもその後に検査が控えていまして、検査に合格するまで「ここをもう少しこう変えて」と何度も指示を受け、微調整しながら仕上げていきます。 なかなか上手くいきませんが、時には1度で検査に合格することもあります。最初は先輩方に一から教わり、いろいろと助けていただいていましたが、最近は1人ですべて組み立てられるようになってきました。自分の手で製品の形を作り上げることができるので、やりがいを感じやすい仕事だと思います。 部署の垣根がないところです。別部署の方からもいろいろと教われるところが、自分自身の成長につながっています。 今は検力器の組み立てを任されていますが、ブリネル式硬度計など、試験機にはさまざまな種類があるので、どんな試験機であっても、私1人の力で組み立てられるようになっていきたいと思っています。 さまざまな会社の説明会に参加して、「社員は大切にされているか」「この会社は自分に合っているか」と見極めるように努めてください。直接人と会って話を聞くことで、より深く会社のことが分かるはずです。労を惜しまず足を運ぶことで、自分に合った会社を見つけてください。 注)掲載している情報は、取材日(2013年12月)時点のものです。

12.jpg 製造部 第一組立グループ 島津さん
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