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ムソー工業 株式会社

ムソー工業 株式会社 下町ボブスレーの要となる大型部品、ランナーを加工<br>高層ビルや橋梁、船舶などの安全を支える。難加工の素材を削り、耐久性などの試験に使う大型試験片を製作

ムソー工業 株式会社

下町ボブスレーの要となる大型部品、ランナーを加工
高層ビルや橋梁、船舶などの安全を支える。難加工の素材を削り、耐久性などの試験に使う大型試験片を製作

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輝く技術 光る企業

ムソー工業 株式会社

下町ボブスレーの要となる大型部品、ランナーを加工 高層ビルや橋梁、船舶などの安全を支える。難加工の素材を削り、耐久性などの試験に使う大型試験片を製作

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  • 社名:ムソー工業 株式会社
  • 設立年月:1950年
  • 資本金:1,000万円
  • 従業員数:8名
  • 代表者:代表取締役 尾針 輝男
  • 初任給:190,000円
  • 主な勤務地:大田区京浜島
  • 休日:第1・3土曜、日、祝
  • 本社所在地:東京都大田区京浜島2-13-9
  • 電話番号:03-3790-0666
  • 公式HP:http://www12.ocn.ne.jp/~muso/
  • ・ビルや橋、船などの安全性試験などに使う大型試験片を製作
  • ・普通のやり方では削れない。試行錯誤を重ねて特殊素材を加工
  • ・下町ボブスレーの速度に影響するランナー加工を任された
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業種

試験片・試験治具・実験装置の設計・製作

事業紹介

ムソー工業はこんな会社です!

【試験片加工】
乗り物や建物、その他ありとあらゆる製品のもとになる「材料」。そんな「材料」の強度特性を調べるためのものが試験片です。引っ張る、圧縮する、ねじる、腐食させる等の様々な試験をするため材料を加工します。まだ製品化されていない最先端の材料を取り扱うこともしばしばあります。

【試験装置の設計・製作】
材料の特性を調べる試験の方法は様々です。それぞれの試験に必要な装置や治具をオーダーメイドで製作します。手のひらに乗るような小型の治具や、人の身長を超えるような大型の装置も対応します。

【信頼関係を大切に】
お客様との信頼関係を大切にしています。製作前の打合せ、設計、製作、納品までのすべての工程を同じ担当者がする場合もあります。お客様が研究・開発に集中して頂けるように、サポート役として全力を尽くします。

【事業内容】 ビルや橋、船などの安全性試験などに使う大型試験片を製作

高層ビルや橋梁、船舶、大型工場、発電所などは、万が一でも事故が起きないように、細心の注意を払わないといけない。重要な部品については、どれくらいの力に耐えられるか、時が経つことで生じる劣化や腐食はどれくらいの程度か、と試験して確かめることも必要だ。 そうした試験に使う試験片を作っているのがムソー工業だ。ボルトで固定した部分は大丈夫か、溶接したところは弱くなっていないかと試験するため、実際に使われているのと同じ素材・形状の試験片を製作。船舶や橋梁などで使う大きな試験片も加工できるように、工場には大型の工作機械を備えている。 また、大学の研究室も大切な取引先。新素材の研究用に使う試験片も手掛けている。

03.jpg 大型試験片も加工できる大型の工作機械を備える

【職人の技】 普通のやり方では削れない。試行錯誤を重ねて特殊素材を加工

頑丈な建造物を建てるときには、強度を増した特殊な合金や新素材を使用することが多い。従って、ムソー工業が顧客企業向けに製作する試験片も、特殊な合金や新素材を加工することが大半だ。 世の中にある工作機械は、鉄やアルミといった一般的な素材を加工する前提で設計されている。工具が発達してきているとはいえ、特殊な合金や新素材を削るのは想定外のこと。時には、工作機械の推奨設定を破ってドリルの回転数を増やすなど、想定外の設定にしないとうまく加工できないことさえある。 そのように試行錯誤しながら、未知の素材を加工するのは日常茶飯事。職人の勘・経験で素材ごとに最適な加工方法を見つけ、依頼どおりに仕上げている。

04.jpg 鉛の塊を削ってリング状に加工。金属としては非常に
柔らかいため、野菜の皮をむいているかのようによく削れる

【プロジェクト】 下町ボブスレーの速度に影響するランナー加工を任された

大田区の町工場が力を合わせて、ボブスレーのソリを作る「下町ボブスレー」プロジェクト。ムソー工業はその中で、ソリが地面と接するランナーという重要部品を加工した。 1mを超える大型部品を3次元切削加工できる企業は、参加企業を見渡してみても同社くらい。新素材と鉄を組み合わせた特殊素材を扱うこともあって、試験片を手掛ける同社でないと難しい加工だった。 「それなら」と進んで引き受けたが、太い工具で削ると素材が歪み、細い工具だと今度は工具が歪んでしまう。素材を無駄にしないように細めの工具をいくつか試し、削る力を調整した。ようやくうまく削れる設定を見つけ、求められたランナーを期日までに無事に完成させてみせた。

05.jpg 「下町ボブスレー」で使用されたランナーを
加工しているところ

社長メッセージ
明るく、よく仕事をし、よく遊び、よく生きよう。1日を楽しく充実したものに

代表取締役
尾針 輝男さん
――普段から、心掛けていることを伺えないでしょうか。 「いつも明るく、いつもよく仕事をし、いつもよく遊び、いつもよく生きよう」というのが私のモットーです。 1日を楽しく充実したものにして、笑顔で過ごせるようにしたいのです。そのために大切になるのは、やる気、勇気、元気といった気持ちでしょうか。社員みんなに、いい1日を過ごしてほしいと願っています。 ありがたいことに、当社の取引先は東京大学などの大学や、官公庁、日本を代表するような大企業ばかりです。そうした企業・組織が研究開発の一環として、当社に仕事を依頼してくれるわけです。以前ほどではないにせよ、景気が悪くなっても研究開発費はなかなか減らせませんから、景気に左右されにくい事業だとは思います。 今後も、高層ビルや大きな橋などを建てるために、鉄を中心にさまざまな素材が試されていくことになると思います。これからも、当社のような仕事が必要とされることは間違いないでしょう。 ただし、科学技術が進歩するにつれて、当社に依頼される内容は、ますます学術的に高度になってきています。われわれ専門外の人間にとっては、なかなか理解できないことが増えてきているのが実情です。 それでも分からないまま加工するのではなく、顧客がどんなことをやりたくて当社に加工を頼んでいるのかと理解しながら仕事に取り組んでいかないと、顧客を満足させられる仕事をするのは難しいと考えています。ですから、顧客の考えていることをできるだけ理解できる知的集団に、当社を変えていきたいですね。 最近ではマシニングセンタのようなさまざまな加工を1台でできる工作機械も広まってきていますが、旋盤やフライス盤、ボール盤など、モノづくりの中では、さまざまな工作機械を使って製品を加工していくことになります。 モノづくりの本当の楽しさというのは、実際に自分の手を動かさないと感じられないものだと私は考えています。さまざまな工作機械をすべて自分で操作して加工していくことで、ようやく見えてくることもあるでしょう。 当社は、自分の手でさまざまな加工をしていく職場だとは思いますが、今後もっとモノづくりの本当の楽しさを味わえる職場にしていきたいです。モノづくりを志す若者は、ぜひ当社のような会社にも目を向けてほしいですね。

06.jpg 代表取締役 尾針 輝男さん

先輩メッセージ
「下町ボブスレー」から得られた刺激を糧に、新しい発想で提案していきたい

開発営業部
尾針さん
――入社までの経緯について、教えてください。 父親が当社代表を務めていましたが、私は当初、父親の仕事に興味はありませんでした。 ピアノの調律のような仕事に興味を持っており、その道に進もうかと考えましたが、あいにく縁がありませんでした。 それで1度よく考えてみたら、ピアノの調律とモノづくりには共通点が多いことに気が付きました。「モノづくりの仕事をやってみても面白いのではないだろうか」と思うようになり、当社で働くようになったのです。 お客様と打ち合わせをして、その要望を図面にまとめ、お客様の確認を取り、自分で工作機械を使って加工していきます。そうした一連の業務をすべて自分でやっています。 自分でいろいろと工夫することができて、楽しい仕事です。例えば、私のお客様は顕微鏡を使って素材の表面を観察しているのですが、観察する前に素材の表面を研磨しておく必要があります。けれど、素材の形状がまちまちなので、自動研磨機に掛けるとき、ひとつひとつ樹脂で素材の周囲を固めて固定しやすい形状にしてから研磨していたのです。 尾針さんが工夫した仕事。右端の円柱から小さな円柱(右から2点目)を90°違う向きで削り出してほしいとの依頼だったが通常ではありえない加工なのでそのままでは工作機械に取り付けることすらできない。そこで工作物を固定する治具を自ら考案し加工に成功したという それでは樹脂で固める分、手間と費用がかかってしまいます。代わりに簡単な装置を作って、素材を固定できるようにならないかと考えました。作ってみたら最初はうまくいきませんでしたが、何回か試行錯誤して改善してみたら、最終的には十分使える装置に仕上がりました。お客様にも使っていただいて、「これはいいね」と喜んでいただけました。すごくうれしかったですね。 小規模な会社ですから、自分でやらなくてはいけないことがたくさんあります。ですが、先ほどお話ししたように、自分で「こうしたい」と思ったことを実現しやすい環境でもあります。 自分の考えを行動に移して、設計から製作まですべて自分でやって、お客様に製品を直接届けて喜んでもらえる。こんな働き方ができるのは小規模な会社ならではの魅力だと思います。 私は今、「下町ボブスレー」のプロジェクトに参加しています。その活動に参加したことで、視野が広がりましたし、新たな人脈も生まれました。 新たに出会った企業の中には、当社にできないような加工技術を持った企業もあれば、当社にない工作機械を活用している企業もあります。そういった企業の方と知り合い、語り合うことで、たくさんの刺激を受けました。得られた刺激を自分の糧にしていって、今後、新しい発想でお客様に提案できるようになっていきたいです。 モノづくりは、とても楽しい仕事です。頭も体も使って製品を加工して、お客様に対応もする。特に当社のような小規模な企業では、1人の社員がいろいろな仕事を担当することになります。そんな働き方を楽しみたいのなら、ぜひ当社のような会社を就職先として検討してみてください。

07.jpg 開発営業部 尾針さん
08.jpg 尾針さんが工夫した仕事。右端の円柱から小さな円柱
(右から2点目)を90°違う向きで削り出してほしいとの
依頼だったが通常ではありえない加工なのでそのままでは
工作機械に取り付けることすらできない。そこで工作物を
固定する治具を自ら考案し加工に成功したという

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先輩メッセージ
難しかったパイプ加工、試行錯誤の末に無事に仕上がり、とてもうれしかった

製造技術部
原さん
――この会社に入社するまでのことを教えてください。 前職が会社をたたむことになり、顔なじみだった当社に雇ってもらうことになりました。 モノづくりの世界に飛び込んできたのは28歳の時で、当時はちょうど3次元CADを使った加工が始まったころ。私自身は文系出身でしたから、最初はコンピューターの使い方や計算の仕方、プログラムの書き方など、覚えることが多くて大変でした。 それでも、たくさん失敗をしながらも、仕事を続けることで1つずつ自分にできることが増えてきました。自分の成長を実感できたことが、やりがいにつながっていきましたね。 今はまず3次元CADを使って加工品のモデルを作り、加工にかかる費用を見積もって、お客様に提案するところまでやっています。 私は特に、大学関係の仕事を担当することが多いです。東京大学で使われる試験片用の治具や金型なども作ってきました。 仕事の流れとしては、大学の先生から簡単な図面を渡されまして、それを基にこちらで3次元のモデルを作ります。それを先生に確認していただいて、了承が得られたら、そこからも細かく打ち合わせしながら依頼された品を加工していきます。 直角に曲がっているパイプ状の部品を加工したときは苦労しましたね。パイプの内側も加工しないといけないのですが、直角に曲がっているので、角が邪魔してなかなかうまくいきませんでした。あれこれと試行錯誤しながら、ようやく仕上げることができて、とてもうれしかったです。 そのように、毎回違うもの、特殊な形状のものを加工することになります。しかも、試験片に使う素材は量に限りがあります。失敗が許されませんので、いつも緊張しますね。 社内には経験豊富な先輩技術者がいて、詳しく教えてくれます。前職ではアルミのような削りやすい素材を使っていてあまり苦労しなかったのですが、今の職場では削りにくい素材を扱っています。先輩から教わって新しく知ることが多く、とても勉強になります。 5軸加工機を扱えるようになりたいですね。5軸加工機を使えるようになれば、今よりももっといろいろなものが作れるようになると思うので、いつか挑戦してみたいです。 私自身、仕事を始めてから、3年ごとに壁にぶつかっていたように記憶しています。そうした壁は、誰もが乗り越えなくてはならない壁です。乗り越えるには努力しかないので、あきらめずに立ち向かってください。 立ち向かった結果、失敗することがあっても、仕方ないと思います。失敗しないと覚えないことも多いですから。そして、誰かに教わっても、やってみて、失敗してみないと覚えられないこともあります。できるだけ失敗の程度を最小限にとどめて、あとは開き直って上司に怒られてください(笑)。 注)掲載している情報は、取材日(2014年7月)時点のものです。

09.jpg 製造技術部 原さん
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