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株式会社 オリエンタル工芸社

株式会社 オリエンタル工芸社 LED採用のエレベーター用押ボタンを初めて製品化。実用新案も取得<br>豊富な種類の押ボタンが自慢。駐車場、船舶、冷凍倉庫など、用途ごとに最適なエレベーター操作盤をいとわず作る

株式会社 オリエンタル工芸社

LED採用のエレベーター用押ボタンを初めて製品化。実用新案も取得
豊富な種類の押ボタンが自慢。駐車場、船舶、冷凍倉庫など、用途ごとに最適なエレベーター操作盤をいとわず作る

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輝く技術 光る企業

株式会社 オリエンタル工芸社

LED採用のエレベーター用押ボタンを初めて製品化。実用新案も取得 豊富な種類の押ボタンが自慢。駐車場、船舶、冷凍倉庫など、用途ごとに最適なエレベーター操作盤をいとわず作る

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  • 社名:株式会社 オリエンタル工芸社
  • 設立年月:1971年5月(創業:1959年4月)
  • 資本金:2,000万円
  • 従業員数:9名(2013年12月現在)
  • 代表者:代表取締役 杉本 亨
  • 本社所在地:東京都大田区大森西7-2-5
  • 電話番号:03-3763-2721
  • 公式HP:http://www.orientaru.co.jp/
  • ・駐車場や船舶等、特殊用途のエレベーター操作盤を開発・製造
  • ・防水・抗菌・LEDと豊富な押ボタン。毎日作る製品が違う
  • ・中部国際空港向けの大型押ボタンが新たな市場を拓いた
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業種

・各種機械部品の製造および販売(機械加工部門)
・エレベーター用部品製造および販売(組み立て部門)

事業紹介

当社は、LEDを駆使したカゴ操作盤、乗場押ボタン、表示灯、インジケーター、ホールランタンなどのエレベーター製品および部品を製造しております。

●操作盤に使用している押ボタンは、LED内蔵の当社のオリジナル製品でございます。

●高齢者、障害者の方に、大きくて見やすい大型押ボタンなどを製作しております。さらに、福祉関係の製品、点字銘板、点字注意銘板、車椅子マークなどの安定供給を図ります。

●エレベーター製品以外にも、監視盤、管理盤、警報盤、インターホンボックス、案内板などを製作しております。

●リフォームに重点を置いております。

【事業内容】 駐車場や船舶等、特殊用途のエレベーター操作盤を開発・製造

エレベーターに乗ったとき、行きたい階を指定してドアを開け閉めさせる操作盤。オリエンタル工芸社は、それを開発・製造している。 一口にエレベーターの操作盤と言っても、その内容はさまざまだ。エレベーターと言えばビル向けのものを思い起こす人が多いと思う。そうした用途の操作盤も作っているが、同社がより得意としているのは駐車場、船舶、冷凍・冷蔵関係の倉庫、さらには体育館や図書館などの公共施設など、特殊な用途に使われるものだ。 冷凍・冷蔵関係の倉庫で使うのなら、低温下でも故障なく動作するよう、防水性などに気を配らなくてはならない。そうした用途ごとに注意すべき点に気を配り、最適な操作盤をいとわず作っている。

03.jpg 顧客の要望に応じて、
さまざまなボタン・操作盤を開発している

【独自戦略】 防水・抗菌・LEDと豊富な押ボタン。毎日作る製品が違う

「下請けを脱却してメーカーになる」が同社の経営方針。現在は、売上の75%以上が自社製品によるものだ。 大手メーカーと差別化するため、防水型、ステンレス製、抗菌仕様、ユニバーサルデザインなど、操作盤に取り付ける押ボタンの種類を豊富にそろえた。「毎日作る押ボタン・操作盤が違う」というくらい、顧客の好みに合わせた製品を作れるところが同社の強みだ。 また、同社はボタン背面から光を当てる照明にLEDを初めて採用し、実用新案を取得した。従来の電球による照明では10年前後で寿命が尽きて、取り換え作業が必要になり、費用がかかってしまっていた。その点、LEDなら何十年使っても取り換え要らず。顧客からも好評だ。

04.jpg ボタン・操作盤は手作業で1点1点仕上げていく

【プロジェクト】 中部国際空港向けの大型押ボタンが新たな市場を拓いた

中部国際空港セントレアにも操作盤を納めた実績がある。これもまた一般的なものではなく、関係者が使う貨物用エレベーター向けのものだった。 依頼されたのは、独自にデザインされた操作盤。「押ボタンのサイズは6cmにしたい」と要望されたが、6cmは当時まだなかった大型サイズ。それでも顧客の要望に応えようとわずか半年で製品として仕上げてみせた。大手では考えられないほど短い期間だ。 そうした苦労が報われ、「大きなサイズの押ボタンの操作盤を作ってくれる」という話が広まり、その後、病院や介護施設などからも注文が入るようになった。さらに「10cmのボタンが欲しい」といった注文にも対応し、着実に新たな市場を切り拓いている。

05.jpg セントレア向けに作った6cmのボタン。
今ではさらに大きな8cmのボタンも用意

社長メッセージ
LED式の押ボタンが大ヒット。今後は医療・介護施設向けや抗菌仕様の製品に期待

代表取締役
杉本 亨さん
――特殊用途のエレベーター操作盤を作るようになったきっかけを教えてください。 私は社長として2代目です。先代社長がエレベーター業界の製品を作る仕事をしていたため、それを引き継ぎました。しかし当時は、会社の“取り柄”が特になく、社長交代を境に、協力会社も顧客も減って危機的な状況に陥ってしまったのです。 危機を経験して、「優れた技術や独自の製品があればこうはならなかった」と思うようになりました。それから独自製品を開発しようと工夫するようになり、何年もかけて1つの押ボタンを作ったのです。 そこから注文の多い難しい仕事も引き受けるようになり、新しい操作盤・押ボタンの開発・製造を続けてきました。そうすることで徐々に顧客が増え、売上も順調に成長。今では、75%以上が自社製品の売上です。自社製品を持つようになったことで、社員に自信も芽生えてきたと思います。 そうです。従来型の押ボタンを使っていると、10年くらいで電球が切れてしまいます。取り換え作業にかかる費用が問題になっていました。 そこで私は、長持ちするLEDに注目しました。当時、原色の色を出せるLEDはそろっていたのですが、従来型のオレンジ味を帯びた“エレベーター色”を出せる製品はありませんでした。そこで、原色の3色を組み合わせるなどして、何とか“エレベーター色”を出せないかと工夫したのです。 苦労はしましたが、見事に“エレベーター色”のLEDを開発できて、実用新案も取れました。実用新案とは特許のようなもので、発明ほど高度ではありませんが、形や構造、組み合わせを工夫して生み出された創作物に与えられるものです。他社が当社のまねをして、無断でLED式の押ボタンを作ることができなくなったわけです。 電球を取り替える手間がほとんどなくなる上に、当時はまだLEDが珍しかったことも追い風になって、LED式押ボタンは人気が出ました。その大ヒットのおかげで、より一層、自社製品の開発・製造に注力できるようになりました。 目先の仕事を真面目にやらせるばかりではなく、息抜きになるような経験も業務の合間に積ませるようにしています。 例えば、最近入社した若手社員には、ユニバーサルデザインを学ぶ研修に行かせるなど、さまざまな研修・習いごとを受けさせています。そうした目先の仕事以外の経験も積むことで「あ、私はこういう分野が得意なのか」と気付く機会を与えたいのです。 中部国際空港向けに大きなサイズの押ボタンを作ったことから、医療・介護施設などから「大きな押ボタンの操作盤が欲しい」と注文が入り始めるようになりました。高齢者や障がいを持つ人にも使いやすいユニバーサルデザインを意識した押ボタンを発売するなど、もっと医療・介護施設からの注文を増やせるように努力しているところです。 また、最近開発した抗菌仕様のボタンにも期待しています。とはいえ、まだ押ボタンの抗菌化までしか対応できていませんから、若手社員の力を借りながら、操作盤全体を抗菌化したいと考えています。 会社として、今後は若手社員の採用を進めていきたいです。中高年の社員が多い会社ですが、最近は学校を卒業したばかりの若手社員も採用しています。そうした若手社員に意見を出してもらって、当社でイメージキャラクターを作ったり、WebサイトやSNSを活用して営業したりするようになりました。 中小企業の中にも、若手の力を求めている企業はたくさんあります。当社も若手のアイデア・開発力に期待している企業の1つです。みなさんがもっと中小企業に目を向けるようになってくれるとうれしいですね。

06.jpg 代表取締役 杉本 亨さん
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先輩メッセージ
「開」「閉」ボタンの新しいデザインを研究。入社2年目なのに多くの経験を積めた


高橋さん
――どのような経緯で、この会社に入社されたのですか。 私は大学で、ボタンの劣化について研究していました。ボタンを何万回も押したときに、どのような形状だと接触不良になりやすいかと調べる研究でした。 そんな研究に取り組みながら、ちょうど就職活動を迎えたとき、あるテレビ番組に当社が取り上げられているのを見て、「自分が研究してきたことを生かせそうな会社だ」と思いました。それで会社見学をさせてもらい、製品を組み立てていく現場を見て、「そういえば自分自身、昔からモノづくりが好きだった」と思い出しました。押ボタンの研究・開発の仕事にしても、操作盤を組み立てる仕事にしても、自分の好きなことを仕事にできる。そう思って、入社することにしたのです。 今は船舶で使う操作盤の組み立てを主にしていますが、組み立てる操作盤の用途はその時々で変わってきます。また業務のかたわらで、新しい押ボタンの開発につながる勉強もさせてもらっています。 例えば最近は、「開」と「閉」のボタンについて研究しました。その2つのボタンは、どちらを押すと開いて、どちらを押すと閉まるのか、よく見ないと分かりませんよね。それを直感的に見分けられるように新しい形状・デザインを考えてみました。 ボタンの形状や、ボタンの「開」「閉」を示すマークのデザインをいくつか考えてみてから、実際にアンケートを取って、どんなボタンだと分かりやすいかと調査もしました。 こうした仕事は大学での研究に通じるところがあります。私はまだ入社2年目なのですが、大企業ではこれほど多くの経験を積ませてもらえなかったと思います。「いろいろな経験をさせてもらえている」と会社には感謝しています。 ものすごく伸び伸びやらせてもらっています。 また「開」「閉」ボタンの研究ばかりか、話題になっている3Dプリンタの活用方法、操作盤の電線に関わる電気関係のこと、製品開発のやり方など、操作盤を組み立てる本業以外のところで社長がさまざまな勉強をさせてくださるのが、とても自分の成長につながっています。 今は1つでもいいから、売れる製品を自分で考え出してみたいです。 みんなが考えるような製品では売れないでしょうから、本当に誰も思い付かないようなものを考え出したいです。誰も取り組んでいないけれど、意外と身近な場面で必要とされる製品は、まだまだたくさんあると思います。 やはり自分が学んできたことを生かせる仕事に就くのが、一番だと思います。私はもし当社を取り上げたテレビ番組を観ていなかったとしても、ボタン関係のメーカーに進むつもりでした。 ただ、“自分が学んできたこと”が必ずしも“自分に合うこと”とは限りません。ですから、“自分が学んできたこと”でなくても“自分に合うこと”であって、やりがいを感じられる仕事を探すのも1つの選択肢だと思います。 就職活動は大変ですが、諦めないでがんばってください。

08.jpg 組立・加工部 高橋さん
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先輩メッセージ
「押ボタンの誤作動が減って助かった」とお礼を言われ、誰かの役に立てたと実感

組立・加工部 課長 総務部兼任
奥山さん
――こちらの会社で働こうと考えたのは、なぜでしょうか。 以前勤めていた会社の先行きに不安を感じて転職先を探していたとき、当社の求人情報を見つけました。興味を持って応募してみたところ、社長がすぐに応対してくださったのです。驚きましたね。 しかも間を置かずに面接することになったのですが、その場で「ぜひ当社の仕事を手伝ってくれないか」と仰ってくださったのです。即決していただいたことを意気に感じて、「この会社で働こう」と入社を決意しました。 社長はいろいろな仕事を社員に任せて、幅広く経験を積ませようとしてくれます。入社前は漠然と「事業としてエレベーター部品の製造・組み立てをしているからには、私も操作盤やボタンを作ることになるのだろう」と思っていました。ところが入社してみると、私は製造・組み立てのほかに、総務も兼ねることになりました。製造の業務に割く時間の方が若干多いですが、だいたい同じくらい総務の仕事もしていますね。 当社に転職してきてからさまざまな案件に携わりましたが、その中でも乱用防止カバー付きボタンに関わる仕事のことを鮮明に覚えています。ボタンを押したいとき、カバーを持ち上げないと押せないようにしたボタンなのですが、ある老人ホームの施設長から「このボタンが欲しい」と問い合わせていただいたことがありました。 その施設では、認知症のお年寄りがエレベーターと間違えて非常ボタンを押してしまうことが多く、困っているということでした。そこで何か対策できないかとインターネットで調べていたら、当社のホームページを見つけてくださって、ご連絡いただいたのです。乱用防止カバー付きボタンをお買い上げいただいたところ、後日「誤作動が減って助かりました」とお礼の言葉をいただけました。 こういうお客様の反応があると、製品を作った甲斐があると感じられます。モノづくりを通して誰かの役に立てたということが非常にうれしかったですね。そうした経験も、自社製品を作り、最終的に製品を利用してくださるお客様にも販売している当社だからこそ、味わえたことだと思います。 やはり人の役に立ちたいです。特にお年寄りや障がいがある方から喜びの声を聞くと、「自分の仕事が直接、誰かの役に立っている」と実感できます。 会社としても、今後は医療・介護関連の分野に力を入れ、もっと多くの施設に利用してもらおうと努めているところです。私も、そういった会社の取り組みを後押ししていきたいと考えています。 最近の若い人には、人と直接コミュニケーションを取らないで、メールなどばかりで連絡を取る人が多いようです。そうではなくて、たくさんの人と直接会って、もっと多くの出会いを経験してください。 また若い人の間ではIT業界などがもてはやされているように感じますが、目に見えて手で触れる“物”を生み出せるモノづくりの仕事の魅力も知ってほしいです。誰かに使ってもらえる製品を作って、「前のものよりも使い勝手がいい」と喜んでもらえる笑顔に出会える。モノづくりにはそうした魅力がありますから、進路の1つとして考えてもらいたいです。 注)掲載している情報は、取材日(2014年6月)時点のものです。

10.jpg 組立・加工部 課長 総務部兼任 奥山さん
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