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東京電子株式会社

東京電子株式会社 顧客の声に応え、大気圧から超高真空までを1台で計測できる真空計を開発<br>大学・研究所との研究成果を取り入れながら、半導体製造に欠かせないクリーンな真空状態を計測する真空計を手掛ける

東京電子株式会社

顧客の声に応え、大気圧から超高真空までを1台で計測できる真空計を開発
大学・研究所との研究成果を取り入れながら、半導体製造に欠かせないクリーンな真空状態を計測する真空計を手掛ける

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東京電子株式会社

顧客の声に応え、大気圧から超高真空までを1台で計測できる真空計を開発 大学・研究所との研究成果を取り入れながら、半導体製造に欠かせないクリーンな真空状態を計測する真空計を手掛ける

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  • 社名:東京電子株式会社
  • 設立年月:1957年6月
  • 資本金:3000万円
  • 従業員数:20名
  • 代表者:代表取締役 黒岩 雅英
  • 社員平均年齢:43歳
  • 初任給:-
  • 主な勤務地:本社、北関東事業所(栃木県足利市)
  • 休日:土日祝日、有給休暇、夏期・冬期休暇
  • 本社所在地:東京都板橋区前野町1丁目3番4号
  • 電話番号:03-3969-4156
  • 公式HP:http://www.toel.co.jp/
  • 中小企業の中には、自社の専門領域で培ってきた技術力を活かし、大学や研究所などとの共同研究に取り組んでいる企業がある。東京電子株式会社は、そんな企業のうちの1社。真空状態を計測するための真空計を開発・製造し、現在、がん治療などで使われる医療用加速器の電源装置なども研究開発している。新しい製品を研究開発するプロジェクトに、若い技術者にも携わってほしいと意欲的だ。
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低真空から超高真空まで、複数の真空領域を計測できる真空計を開発

極めて微細な加工をする半導体製造の現場には、クリーンな製造環境が欠かせない。そのために採られている手段の一つは、真空状態を作って作業すること。その場合、理想の真空状態になっているかどうかを計測するため、専用の計測装置も必要になってくる。 東京電子株式会社は、そうした用途で利用される真空計のメーカー。代表取締役の黒岩雅英氏は、真空計の必要性について次のように説明している。 「真空計というのは、文字どおり『どれくらい真空の状態であるか』を計測する装置です。真空であるということは、気体がなく、とてもクリーンな状態。半導体や液晶テレビといった電子デバイスを製造するのに必要不可欠な計測装置になっています。 特に近年は、電子デバイスの高密度化が進み、真空状態の制御・計測に対する要求も一段階上の水準が求められるようになっています。私どもといたしましても、日夜、技術力の研鑽に努めている最中です」(黒岩氏) ところで、真空状態はどうやって計測するのだろうか。実は、完全な真空状態では電流は流れないが、地球上で計測する限り、どんなに真空状態に近づけてもごく微小な電流が流れてしまう。東京電子の真空計はその特性を利用して、流れる電流量を見て「超高真空」「高真空」「中真空」「低真空」といった真空状態のレベルを計測しているのだ。 東京電子は創業以来、この微小電流の測定技術を伸ばしてきた。現在は、幅広い範囲で真空状態を計測できる複合型真空計「コンビネーションゲージ CC-10」という真空計が主力製品の一つになっている。 「一口に『真空』と言っても、圧力が100パスカル以上の低真空から、10のマイナス5乗パスカル以下にもなる超高真空まで、非常に広い範囲を計測する必要があります。これまでは、中真空であればこの真空計、高真空であればこの真空計と、真空の領域ごとに使える真空計が限られていました。しかし当社の開発したCC-10は、複数の真空領域を計測できる製品なのです」(黒岩氏)

03.jpg 代表取締役 黒岩 雅英 さん

お客様のニーズに応える姿勢と大学との共同研究が技術力の源泉に

他社にはまねできないCC-10のような製品を開発できた秘訣は何だったのだろうか。黒岩氏はまず「お客様のニーズに応える姿勢」を理由に挙げている。 「お客様のニーズにお応えするためには、社員が新しい技術を勉強し続けなくてはいけません。 CC-10は、お客様から『自動で真空計を切り替えられないか』というご要望があったからこそ考案した製品です。内部で二つの真空計を切り替えることで、複数の真空領域に対応しています。 ただ、自動で切り替える時に、二つの真空計を切り替える領域で計測値に違いが生じてしまいます。その違いを補正していく作業が困難でした。何度も数値を計測し、補正値のずれを整えていくのですが、経験を活かした感覚的な調整も必要になりました」(黒岩氏) また、東京電子では大学や研究所との共同研究にも力を入れ、一緒に特許を取得した技術も出てきている。すぐに製品化できる技術ばかりではないが、「日本最先端の頭脳集団の方々から新しい知識や技術を伝授していただき、技術的には大きな財産になっています」と黒岩氏は話している。

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重要な研究開発でも若手を抜擢。その分、自ら仕事を生み出せる人材に育ってほしい

東京電子は現在、がん治療などで使われる医療用加速器に使われる電源装置、従来の計測方法とは違う新方式を使った真空計、大学の持つセンサー技術と同社の回路技術を融合させたマイクロ真空計といった製品の研究開発を進めている。 中小企業に入社すると、研究の仕事ができないと考える人もいるかもしれないが、決してそんなことはない。東京電子ではこうした研究開発のプロジェクトに若い技術者を積極的に参加させる方針だ。だが、重要な仕事を任せるからには、相応の気持ちを持って飛び込んできてもらいたいと黒岩氏は期待を込めて語っている。 「最近の学生さんは、与えられた仕事を予定どおりにこなすことには非常に長けています。しかし、私どものような会社では、仕事を与えられるのを待つのではなく、自ら作っていく姿勢が必要になります。 共同開発もそうですが、新しい装置や技術を開発しようとする時に、待ちの姿勢でいては新しいものを生み出せません。課題を作り、探究心を持って『これをやりたい』という目標を自分で定めようとする姿勢が必要なのです。 現状の仕事に埋もれてしまってはいけません。課題や探究心を持ち続けようとする姿勢を持って、社会へ出てきてもらいたいですね」

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先輩メッセージ
業務範囲が広く責任も重いが、それが魅力であり、やりがいにもなる

真空技術部 主任技師
松本さん
――現在の業務内容は?
真空計の開発を主に担当しております。お客様からの特別なニーズに応えるための特注品をその都度開発しながら、一般的なニーズに応えられる量産品も開発しています。 当社は、微小電流の検出を得意にし、真空計に活かしています。かなりの技術を蓄積してきましたが、一層の性能向上を図るには設計思想をがらりと変えたり、最新の技術を取り入れたりすることが必要な場面も出てきました。それに加えて最近では、計測したデータをパソコンに取り込みたいといったニーズもお客様から出てきまして、通信関係やパソコンの勉強も進めるようにしています。 少人数でやっていますので、1人の業務範囲は広く、当然責任も重くなっています。しかし、そこが魅力であり、やりがいにもなります。いろいろなことが経験できるので、自分自身の成長を実感できる会社ですね。
――新人として入社した場合、貴社ではどのように業務を学んでいくのでしょうか。
真空の分野は、かなり特殊です。大学まで進んでも真空について学べる機会は、ほとんどありません。 ですから、新人は何の予備知識も持たずに入社してくることを想定しています。いきなり真空の仕事は難しいですから、回路技術や機構設計にかかわりながら真空について勉強してもらうようにしています。
――今後の抱負について、教えてください。
会社として、現行の製品開発は一段落してきていますので、次の柱になるような製品を開発していかなければならないと感じていますし、やってみたいとも思っています。 まだ「次の柱」が何か、お客様のニーズも見えていない状況ですから、まずは大学や研究機関などの方々と話をすることでニーズをつかみ、アイデアを出していこうとしている段階です。 もちろん、時代の進化に合わせる形で、今ある製品をベースアップさせていくことも、今後の目標の一つです。
――読者に向けたアドバイスを最後にお願いします。
今は就職することが非常に厳しい時代だと思います。「入社できるならどこでもいい」という安易な考えで入社先を決める方も多いのではないかと思います。ですが、どんな動機で入社するのか、最低限のことは考えてから選考を受けてほしいですね。 入社した会社が偶然合っていればいいのでしょうが、そうなる確率の方が低いはずです。「何をやりたいのか」としっかり考えた上で、会社を選ぶようにしてください。 中小企業でもさまざまな経験を積むことができますし、大企業にはなくて中小企業だからこそ持っている魅力もたくさんあります。そうしたことも加味しながら、自分に合う会社を見つけてほしいと思っています。

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日々の小さな改善を積み上げて、いつの間にか大きな成果を残していたい

製造部
宇野さん
――どのような業務を担当されていらっしゃるのでしょうか。 製造部で製品の製造や組み立て、検査といった現場作業を行いながら、業務の標準化や納期管理、パート社員への指導といった仕事に携わっています。製造業と言えば実際に製品を組み立てるイメージしかなかったのですが、実際はそれ以外の仕事も数多くあることを入社してから知りました。 納期管理はまず生産計画を立てて、スケジュールに落とし込みます。量産品の合間にお客様個別の要望に応える特注品の仕事が飛び込むこともありますから、量産品の計画を守りながらも、特注品に対応できるよう計画段階で詰め込みすぎないようにしています。 必要に応じて、社外生産を依頼したり、技術部に応援を頼んだりします。品質とコスト、そして納期をバランスよくできるように常に心を砕いています。日々の業務改善を少しずつ積み上げることで、いつの間にか大きな成果を残せるようになっていたいです。 ――入社されるまでの経緯について教えてください。 私は、大学の推薦で入社しました。「何か変わった技術を持った会社に入りたい」と思っていましたし、「あまり大きい会社でない方がいい」とも考えていましたから、両方の条件を満たす当社への入社を決めました。 ただ、当時は真空を計る意味すら分からないような状態でした。技術者として入社しましたが、その時点で私の持っていた製造に対するイメージは、「ものを作る」という漠然としたもの。実際自分が携わってみると、自分の手を動かす時間はそれほど長くありませんし、担当する業務は作業の標準化やスタッフへの指導、納期管理、不良品に関するクレーム対応など、当初のイメージとはまったく違うものでした。 その経験を踏まえて話しますと、「製造はこういう仕事だ」「技術はこうだ」という先入観を持たずにいてほしいです。仕事はやってみないと分からない部分がありますから、あまり自分で「これをやりたい」と考えて視野を狭めない方がいいのではないでしょうか。

08.jpg 宇野さん
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