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柳澤管楽器 株式会社

柳澤管楽器 株式会社 サクソフォーンメーカーとして約60年。30年続けて、ようやく楽器らしく<br>サクソフォーン世界3大メーカーの一角。新技術にも挑戦し、着脱式、ピンクゴールドなど、世界初を次々に生み出す

柳澤管楽器 株式会社

サクソフォーンメーカーとして約60年。30年続けて、ようやく楽器らしく
サクソフォーン世界3大メーカーの一角。新技術にも挑戦し、着脱式、ピンクゴールドなど、世界初を次々に生み出す

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輝く技術 光る企業

柳澤管楽器 株式会社

サクソフォーンメーカーとして約60年。30年続けて、ようやく楽器らしく サクソフォーン世界3大メーカーの一角。新技術にも挑戦し、着脱式、ピンクゴールドなど、世界初を次々に生み出す

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  • 社名:柳澤管楽器 株式会社
  • 設立年月:1961年(創業1896年)
  • 資本金:1600万円
  • 従業員数:89名
  • 代表者:代表取締役社長 柳澤信成
  • 社員平均年齢:38歳
  • 初任給:200,000円
  • 主な勤務地:東京都板橋区
  • 休日:日曜、祝日、土曜日は隔週(弊社カレンダー)、有給休暇
  • 本社所在地:東京都板橋区小豆沢2-29-5
  • 電話番号:03-3966-9501
  • 公式HP:http://www.yanagisawasax.co.jp/
  • ・毎月600本以上を製作。1点1点細部が違うサクソフォーンを手作り
  • ・工夫を凝らし、音がよくなれば設計図に残す。新技術にも意欲的に挑戦
  • ・仕事はまず身体を鍛えるところから。厳しい職場でも「好き」を仕事にできる
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業種

サクソフォーン専門メーカー

事業紹介

柳澤管楽器はこんなものを作っています!

【楽器(サクソフォーン)】
 ベルギー人のアドルフ・サックス氏が約170年前に発明した楽器。サクソフォーンを作っています。通称サックスと呼ばれ、渡辺貞夫さんやマルタさんが使っている楽器がこれです。バイオリンやピアノ等に比べ新しい楽器で、ヨーロッパの軍楽隊が野外で演奏するときの弦の響きが欲しいとの要求に応えて作られました。その後、サックスがアメリカに渡りジャスに出会って花形楽器になりました。  サックスは金属(黄銅板=真鍮板)の管体で出来ているのに木管楽器に分類されます。音の発生源がリードと呼ばれる葦(竹に似ている植物)の一種から作られる薄い板を震わせて鳴らす事からきています。

【マウスピース(唄口)】
サックスの音を作る所で、楽器の一部です。マウスピースにリードを組み込み、演奏家の吹き出す息でリードを震わせて音にします。それを管体で響かせ、増幅し、音程を作りサウンドにするのです。金属とエボナイトの2種類のものを作っています。

 楽器は道具です。演奏家がサックスという道具を使って音楽を作ってゆくのです。道具が使いにくかったり、自己主張が強かったりしたら演奏家の邪魔をしてしまいます。プレイヤーの立場にたった楽器作りを心がけ、一つ一つ手作りで、手間と気持ちを込めて制作します。演奏家の手に渡り、YANAGISAWAの楽器ですばらしい演奏を聞かせてくれることが、楽器づくりの、私達の最終工程です。

何を作ってる?

柳澤管楽器は一般的にサックスと呼ばれる管楽器・サクソフォーンの専門メーカー。セルマー、ヤマハと並び、サクソフォーンの世界3大メーカーの1つとして数えられている。 同社に寄せられる注文は、海外からのものが約8割。国内外のアーティストが演奏するものも含め、毎月600本以上のサクソフォーンを送り出す。 製造に使う金属は、銀や真ちゅう、ブロンズが主。ソプラノ、アルト、テナー、バリトンなど、音域の違いによって6種類の形状がある。使用する材料、形状、めっき加工方法などを掛け合わせていけば、同じサクソフォーンであっても、まったく同じになることはほとんどない。材料・形状などが異なるサクソフォーンを1点1点、職人の手作業で作り上げていく。 「使い始めたばかりのぬか床でもぬか漬けはできます。ですが、本当においしいぬか漬けは長年使い込んだぬか床でしか作れません。 当社もサクソフォーンを作り始めてから60年ほど。最初の30年は形を作るのがやっと。ようやく楽器らしくなってきました」(柳澤信成代表取締役社長。以下、同)

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04.jpg 本体だけでなくネックやマウスピースも製作

会社の強み

サクソフォーンが生まれたのは1840年代。楽器の中では比較的歴史が浅く、まだまだ改善の余地が残されている。 「最初は手作りでいろいろと工夫を凝らし、音がよくなれば設計図として残すというのが当社のやり方です。大企業では会議で決まったことを稟議書で承認を取り、それからようやく試作をすると思います。一方、当社はすぐにやってみますので、『いい』と思ったことはどんどん反映していきます」 従って、同社のサクソフォーンは日々進化している。指掛けや拇指台、アームキー、テーブルキーなどの改善を続けることでよりよい音を追求。「情感のある音が鳴る」など、音の違いにこだわるアーティストから支持されるようになってきた。 技術的にも、世界で初めてネック部分が着脱式のソプラノサクソフォーンを開発。他にも材料としてブロンズをいち早く採用したことや、ピンクゴールド色の品を製作するなど、3大メーカーの中でも意欲的に新しいことに挑戦する企業として知られている。

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職場としての魅力

「当社には手仕事が多く、覚えていくのは大変です。スポーツと同じように、まずは身体を鍛えるところから始めていかないといけません。それだけの体力勝負。体力が付いてから技術を覚えていってもらいます」と柳澤社長は同社での仕事について話す。 それだけ厳しい仕事でも社員がついてくるのは、楽器を作る仕事が好きだから。社員の2人に1人が、過去に吹奏楽部などで楽器演奏の経験がある。昼休みなどの空き時間には、休憩場所で一緒に演奏するのも見慣れた光景だ。 もちろん、演奏経験のない人にとっても魅力的な職場。いい音は理屈だけではなかなか生み出せない。アーティストからの「もっと音にエッジが欲しい」といった抽象的な要望にしっかり耳を傾け、自分の直感・経験を頼りに依頼に応えようとあれこれ試行錯誤する。そんな仕事を面白いと感じてもらえるはずだ。

07.jpg 1本1本に彫刻を刻んでいく
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社長メッセージ
家族や恋人に誇れる仕事をしよう。「すごい」と言ってもらえたら最高ではないですか

代表取締役社長
柳澤 信成さん
――会社経営に関する考え方を聞かせてください。 会社でいつも言っているのは「誇れる仕事をしよう」ということです。家族や恋人に「これを作った。すごいだろう」と胸を張れる仕事をしましょうと。そして「すごいね」と言ってもらえたら、最高ではないですか。そんな仕事をみんなでやろうよと呼び掛け続けています。 会社の人数は90人前後にまで増えてきました。私としては、もっと小さな規模の会社でいいと思っています。会社の規模を大きくするよりも、働いている社員が世間の平均よりもちょっと裕福で、自分の仕事に誇りを持てて、周りの人から「すごいね」と言ってもらえる会社であれば最高だと思っています。 私は本当に、「会社は20~30人くらいの規模が一番いい」と考えています。本当に喜んでもらえる製品を、みんなが一体感を持てて、お互いの姿が見える規模で作っていく。会社として理想的な姿だと思いますね。 当社の仕事は好きでないと続きません。ですが、好きを仕事にしたからこそのつらさというのもあります。 例えば、料理が好きでも、料理人になって焼き場を任されると、毎日同じように魚を焼き続けないといけません。「同じ焼き方に飽きたから」と我流で焼くと怒られます。そうして調理場を仕切る責任者の花板を目指すのですが、花板になれるのはごく一部。それでも地道なことを毎日繰り返すのが仕事なのです。 若い人たちは仕事に夢を持っているかもしれません。「好きなことを仕事にすると、もっと楽しいことが経験できる」と思っているのでしょう。でも、それを仕事にしてしまうと、つらい現実も待っています。最初から現実を知って飛び込んできてくれるならいいのですが、中途半端に夢だけ持って来られると現実に押しつぶされてしまいかねません。 当社の場合も、サクソフォーンを演奏してアーティストを目指していた人たちが「入社したい」と応募してきてくれます。けれど、そういう人にはまず「やめておきなさい」と言っています。 サクソフォーンを吹くのと、作るのとはまったくの別物です。確かに入社した直後は「サクソフォーンにかかわれる仕事に就けた」とうれしく思うかもしれませんが、実際に1~2年も仕事を続けていると、次第に折り合いが付けられなくなってきます。 だから私は「2番目に好きなのは何?」と聞いて、2番目に好きなものを仕事にするように勧めています。2番目に好きなものだったら、ちょうどうまく折り合いを付けられると思いますから。 モノづくりの仕事は「自分の作ったものが形になる」という魅力を感じられる仕事です。「かっこいい」と思ってもらえる仕事ですが、汚れて汗をかく仕事でもあり、我慢して労を惜しまずがんばる姿勢も必要です。 若い人の中に、モノづくりの仕事に憧れてくれる人がいると本当にうれしく感じます。ただかっこいい仕事ばかりでもありませんから、モノづくりの世界に飛び込んでくるのなら「自分は何をやりたい。だからこれは我慢する」という強い意志を持ってきてください。

09.jpg 代表取締役社長 柳澤 信成さん

先輩メッセージ
自分に合った仕事と出会えれば、自然と創意工夫しようという気持ちが湧いてくる

製造部
西村さん
――どのような学生時代・就職活動を経験しましたか? 中学・高校では部活動のブラスバンドで打楽器を演奏していました。進路を考えたときに「楽器にかかわる仕事をしたい」と思うようになり、楽器の修理について学ぶため、東京の専門学校に入りました。 卒業後はホルンを製造する楽器メーカーに就職しました。けれど、事情によって退職せざるを得なくなり、仕事を探していたとき、柳澤管楽器の求人情報と出会いました。 当社はサクソフォーンのメーカーとして有名です。専門学校にいたころから知っていました。憧れていた会社だったので、採用してもらえたときにはうれしかったですね。 サクソフォーンの胴・キー・レバーなどを磨く仕事をしています。胴の部分は立ちながら、キーやレバーは座りながら磨きます。ソプラノかアルトかテナーか、といったサクソフォーンの種類によって大きさは4種類ほどに分けられます。大型のバリトンになると、全身を使って抱えながら磨きます。すごく体力を使う仕事ですね。 磨きの仕事を8年ほど続けてきましたが、最初のころは訳も分からず磨いていました。しかし2~3年目あたりから徐々に身体が磨き方を覚えてきて、磨ける本数も増えてきました。最初のころはアルトのサクソフォーンなら6本くらい磨くので手一杯でしたが、今では10本くらいは磨けるようになりました。 アルトやテナーは磨きやすいのですが、ソプラノやバリトンは磨くのが難しくなります。バリトンは体力を使いますし、ソプラノはサイズがかなり小さくなりますから、磨き方に繊細さが求められます。最近はソプラノやバリトンも任せてもらえるようになり、「徐々に認めていただけるようになったのかな」とうれしく感じています。 素材にしても、基本は真ちゅうですが、銀やブロンズを使うこともあります。素材によって磨き方は変わってきますので、力加減を身体で覚えていくまで時間がかかりましたね。 私はブラスバンドがすごく好きで、後輩の演奏会なども聴きに行きます。そこで当社のサクソフォーンを見掛けて、遠目から見てもキラキラと光っていたり、深みのある音が響いていたりしていると「この仕事をしていてよかった」と思えます。 職場は若い人から年配の人までたくさんいます。皆さん明るい雰囲気で、すごく魅力的な職場です。楽器好きな人も多いので、昼休みに楽器を演奏することもありますね。 もともとモノづくりは好きでしたし、音楽も好きです。今の仕事は天職だと自分では感じています。柳澤管楽器は「世界のヤナギサワ」とも言われていますので、その名前に恥じないような仕事をしていきたいです。 まず腕を磨いて自分自身が1人前になることです。そうなったら後輩にも技術を教えて、1人前になるのを助けていきたいなと思っています。 あとは、ヤナギサワのサクソフォーンを使ってくださっている方に、ヤナギサワの楽器をもっと好きになってもらいたいですね。会社の人にも、今以上にヤナギサワを好きになってもらって、活気のある職場にしていきたいです。 本当に自分に合ったことを仕事にできると、どんどん創意工夫してやろうという気持ちが湧いてきます。 自分が本当に好きなこと、仕事にしたいことを見極めて、それに向かって挑戦していってほしいですね。 仕事を始めると、失敗することも、悩むこともたくさんあるでしょう。それでも、周りの先輩が助けてくれるはずですから、素直に甘えて、頼りにしてほしいです。

10.jpg 製造部 西村さん

先輩メッセージ
100万円はする特注品を1人で組み立てたことも。プロが使うかと思うとうれしくなる

製造部
佐藤さん
――柳澤管楽器に入社したいと思ったのはなぜでしょうか。 音楽の専門学校に通っていて、管楽器の修理方法を学んでいました。高校のころからずっとサクソフォーンのことが好きで、他の楽器にはない奥深い構造や音色に憧れていたのです。 就職活動を始めて、柳澤管楽器のことを知ったときには「働くならここしかない!」と思いました。たった1枚の金属板を加工して、最終的にはサクソフォーンという複雑な楽器を形作る。その工程を見学したときには衝撃を受けましたし、何よりも職人一人一人が自分の仕事にこだわっています。サクソフォーンに熱い思いを持っているのを感じ、すごいと思いました。 できあがったサクソフォーンは、本当にただの物ではないのです。キーの取り付け方1つを取ってみても、ものすごくこだわりがあって、完成させていくわけですから。とても作りがいを感じられる職場だと確信できました。 さまざまな工程を経て、準備が整った部品を組み立てていくのが私の仕事です。プラモデルのように、部品を胴体に取り付けて完成させていきます。部品点数は本当に多くて、同じバネにしてもいろいろな種類があります。1点1点違う部品の中から必要な部品を、正しい位置に付けていきます。すべてを1人で取り付けるわけでなく、自分の担当する範囲は決められています。 サクソフォーンはキーを押して、空気の流れる穴をふさいでいくことで音を決めていきます。私はそのキーの中でも一番よく使う主鍵の部分を担当しています。ほんの少しでも空気が漏れると音が変わってしまいます。胴体の内部からライトを照らし、外部から光が漏れていないかどうか確認します。光が漏れていたら、空気も漏れているわけですから。 しかも、複数のキーが連動して動くようになっているので、複雑な機構がしっかりと作動しているかどうかを確認する必要もあり、始めたばかりのころは本当に大変でした。 取り付けの仕事を担当するようになって約6年です。最初は1時間かかっていた作業も最近では20分くらいでできるようになりました。でも1日30本以上も完成させる人もいますから、まだまだ成長していかなくてはいけませんね。 普段扱っているサクソフォーンでも1本20~30万円くらいはするのですが、以前、100万円はするピンクゴールド色の特注品を1人で組み立てたことがあります。プロの演奏家からの注文でした。実際に演奏会で使われていたり、海外でも使われていたりするのかと想像すると、すごくうれしくなります。 それから、社内には熱い思いを持った人が多いです。仕事の話をしていると、自分の思いはまだまだだと思い知らされ、それが刺激になります。 サクソフォーンが完成するまで、かなりの数の職人が携わっています。ですが、形になっていく姿を見られるのは私の部署くらいです。 最終的な楽器の完成度については、私の部署で責任を負うべきなのかなとも思います。当社のサクソフォーンを使っていただいているお客様に、「ヤナギサワのサクソフォーンはどうでしょうか?」とご意見を伺いにいくようなことも、いつかやってみたいです。 私が専門学校を卒業する年、柳澤管楽器では新卒社員を採用しない方針でした。だから本来なら私は入社できなかったはずなのですが、社長に熱意だけで頼み込みまして、その結果、快く採用していただけることになりました。 「自分にはこの仕事以外、何ができるだろう」と自問自答すると、今でも「他にはないな」と思うのです。だからこそ、学生の方にも、自分の本当にやりたいことを考えて、見つけ出してほしいと思っています。 注)掲載している情報は、取材日(2013年6月)時点のものです。

11.jpg 製造部 佐藤さん
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