TOKYO SHIGOTO WAGON REPORTトーキョー・シゴト・ワゴン 実施レポート
第24・25回 <ライフ・ワーク・バランス>スペシャル編
ライフ・ワーク・バランスフェスタ東京2018/20名参加
第24・25回のトーキョー・シゴト・ワゴンは、午後に「ライフ・ワーク・バランスフェスタ東京2018」へ訪れる特別編。これは、生活と仕事の調和を進めることに関してのパネルディスカッションや取組事例の紹介などが行われるイベントです。学生は出展ブースを見て回るほか、参加企業の方との座談会に参加しました。

ツアー内容
大盛況のライフ・ワーク・バランスフェスタ東京
東京都が主催するライフ・ワーク・バランスフェスタ東京が2月8日、東京国際フォーラムにて開催されました。フロアには企業や東京しごとセンターのブースが並び、メインステージでは、カルビー株式会社の松本晃会長による講演や小池百合子東京都知事から東京ライフ・ワーク・バランス認定企業へ認定状の授与などが行われました。学生たち一行が会場に着いたときには、メインステージで株式会社ワーク・ライフバランスの小室淑恵社長、サイボウズ株式会社の青野慶久社長、株式会社クレストコンサルティングの岩井孝夫社長、フリーアナウンサーの魚住りえさんによるパネルディスカッションが開かれていました。会場は立ち見が出るほどの盛況ぶり。ブースフロアのほうも活況で、質問を投げ掛ける人、説明に聞き入る人、ライフ・ワーク・バランスについて意見交換をする人の姿など、いたるところで交流が生まれていました。ブースフロアの脇には託児スペースが設けられていて、子どもの元気な声が聞こえる横で名刺交換が行われるなど、まさにライフ・ワーク・バランスを象徴する光景も見られました。
そうした会場の一画で、参加企業と学生たちとの座談会が設けられました。座談会を前にキャリアコンサルタントで今回のツアーのファシリテーターを務める海老原健太さんから、座談会についてのアナウンスがありました。
「なぜ働くのかを考えたときにお金のためと答える人も少なくないと思いますが、では、お給料さえ高ければそれで良いのかというと、そうではありませんよね。生活と仕事とのバランスが大事で、今回はそうしたライフ・ワーク・バランスに積極的に取り組んでいる企業の方とお話ができます。そこでのポイントは取組の概要を聞くだけでなく、なぜその取組をしているのか、背景も聞くこと。そうした考えや信条の部分を聞くことで、その会社との相性も自ずと見えてくると思います」
企業の方々との座談会
座談会には8社の企業の方々に参加していただきました。その中の一つ、ソフトウェア開発やネットワーク構築などを手掛けるIT企業の代表は、自社の取組について詳しくお話してくださいました。
経営者の方と膝を突き合わせて話せる機会はめったにないだけに、どの学生も真剣な面持ちで聞き入っていました。
業務マニュアルや操作マニュアルを制作するほか、コンサルティングなども展開する企業の取締役は、女性活躍の観点でお話してくださいました。
「当社では育児休暇のほかに介護休暇も導入しています。さらに、個別の状況に臨機応変に対応するために、例えば1時間遅く出社するといった『時間ずらし勤務制度』や、在宅でも働けるようテレワーク制度も実施。女性の働き方は育児や介護といったライフイベントに左右されやすいので、そうした状況になっても働くことを諦めずにやりがいを持って仕事ができるような環境作りを行っています」
スキューバーダイビング用品やスイミングゴーグルなどをはじめ、スポーツ用品を製造する企業の総務課に所属する社員の方も、自社の取組について紹介してくださいました。同社では所定労働時間の7時間制や記念日休暇の導入など、様々な制度を導入しているといいます。
「ユニークなところでは、社員はスポーツジムに無制限で通い放題。当社の理念は『スポーツ×レジャーのもっと楽しいを創造する』というものなので、社員にもスポーツを思いっきり楽しんでもらって、それがひいては良い仕事を生むと考えています」
総務課というと、こうした福利厚生制度を整備する側の立場。そのやりがいも教えてくださいました。
「仕事や家庭状況などの個人的な相談を同僚から持ちかけられることもあります。そんなときに、何とかしてあげたい、一人ひとりが気持ち良く働いていけるような制度を整備したいといった気持ちが湧き、それがモチベーションになっています」
座談会は50分ほどで終了。各企業のライフ・ワーク・バランスに関する取組やそれぞれの企業の考え方を知る貴重な体験になりました。その後、各自で気になるブースを見て回ったりパネルディスカッションを聴講するなどして、今回のツアーは終了しました。
企業の方の説明に真剣に耳を傾ける学生たち
座談会ではライフ・ワーク・バランスのあり方を具体例で聞けました
学生の声
参加した学生からは「ライフ・ワーク・バランスについての具体的な事例を聞けたのが良かった。就職活動の参考にしたい」といった感想や「インターンシップだと一つの会社のことしか分からないけれど、今回は色々な会社の話を聞けたので、良い情報収集の場になった」といった意見が聞かれるなど、それぞれが実りある時間を過ごしたようでした。
座談会後のフリータイムでは、気になる団体のブースを見て回りました
ブースには動画や製品体験コーナーが用意されていました
今年(平成29年度)実施企業一覧

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