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女性社長インタビュー5:
社員みんながお客様と仲間を思いやり、
技術を磨きあう姿に誇りを感じます。

株式会社ヒューマンシステム 代表取締役社長 湯野川 恵美さん
現在のお仕事

株式会社ヒューマンシステム
代表取締役社長

お名前

湯野川 恵美さんゆのかわえみ

幅広い分野のシステム開発を手がけるヒューマンシステム。システムというと、無機質なイメージを抱く人も少なくないが、同社の理念は、その社名にも現れているように「システムづくりにおもいやり」がテーマ。そうしたテーマを掲げるに至った背景には、湯野川恵美社長が創業前に味わった苦い経験があった。

運命を予測する最善の方法はそれを自分でつくること

「いろいろな方からどうして社長になったの?とご質問を頂くのですが、実は、最初から社長になりたくて会社を辞めたと言う訳ではありません」という湯野川社長。
中堅のシステム会社に勤務していた頃、「起業するので一緒にやらないか」との誘いを受けて創業メンバーとなるも、1年でバブルが崩壊。忙しくてその影響をあまり感じずにいた湯野川社長だが、ちょうど夏休みで実家に帰省していた時に「会社を辞めてほしい」という解雇通知が突然届いたのだという。
「東京に戻り会社へ行きましたが、既に看板もなく事務所は解約されていて、社長は給料も払わずに行方をくらましていたのです」。いきなりの状況に、4名の社員と途方に暮れたが、湯野川社長は前職時代の同僚たちにも声をかけ、仕事の受注に奔走し続けた。
バブルは崩壊し、特に若い社員達は転職もままならない状況。
「当社のエンジニアを雇ってください」とお願いする湯野川社長に、とある大手IT企業の責任者から叱責が飛んだという。「仕事を出すということはそんな簡単なことではない。その人達を誰がまとめて責任をとるのだ。君が社長であれば仕事を出すが、そんな無責任なことで仕事ができるのか?」
その言葉を受けて、社員が働く場を得られれば、と自ら会社を作る決心をしたという。創業の時に背中を押してくれたのは、パソコンの父と呼ばれるアラン・ケイの「運命を予測する最善の方法は、それを自分で創ること」という言葉。この言葉は今でもヒューマンシステムの基本理念として社員に伝わっている。

「人をおもいやる気持ち」が社名の由来
仲間への思いから東奔西走し、会社設立に至った湯野川社長だけに、「人」を基軸とした会社づくりを標ぼうした。「当時、“システムは、ハードウェアとソフトウェアでできている”と言われていましたが、私は、人が使うシステムは、使う人、つくる人、運用する人……という“人が中心”にあってこそのものだと思うのです。お客様に対しても、仲間に対しても、おもいやりがもてる会社にしたくて社名を名づけました。今では、ヒューマンという言葉を社名に入れるIT企業も増えてきましたが、当時はほとんどなかったんですよ」
当時をそう振り返る湯野川社長。設立後、自身は開発畑出身ながら、新たな受注をめざし提案活動に尽力し続けた。
やがて、1995年の創業から培った、Web系システムに秀でた技術力が広く知られるようになり、業種・業界を問わず引き合いが来るようになった。さらに、創業のきっかけをくれた大手IT企業からもいくつかの案件を紹介されたという。「技術」、「おもいやり」、「豊かな人間性」という社是は、創業時からのものであり、設立5年間で案件は右肩上がりに増え、社員数も30名に増えていった。

トラブルの経験がお客様の課題解決への意識を強くした
しかし、6年目に湯野川社長はプロジェクトや組織を管理することの難しさを思い知らされることとなる。他社と共同で開発を担った大手企業のWeb系業務システムが、リリース早々にダウンしてしまい、顧客の業務に混乱をきたしてしまったのだ。 「当社が開発した部分に原因があるのではないか、という疑念を払拭するために原因究明に明け暮れました。結果的に、大きな問題は、当社を起因とするトラブルでなかったことが判明しほっとしました。もっとも、プロジェクトを推進する上で共同関係にあった他社との連携不備がトラブルを招いたことは否めませんでしたから、これを猛省し、以後の仕事では注意するようにしていきました」 こうした苦い経験により、湯野川社長は開発・設計における初期の段階である上流工程への意識を強めた。その結果、プロジェクトや研修の場を通じて、社内の品質教育、課題解決力やマネジメント力、そして組織の強化を意識することになった。 「お客様の意見で開発するだけでは、お客様の本質的な課題は見えてきません。お客様のビジネスや業務に対する理解を深め、お客様も気づいていない課題まで洗い出す、そしてシステムで解決する。そのためには、目的に沿ったコミュニケ―ションが大切です。その基本は、相手の立場に立って考えること。やはり顧客への“おもいやり”が欠かせないんです」

社員がそれぞれの幸せを叶える力になりたい
こうした湯野川社長の考えは、徐々に社内に浸透していき、チーム全体で顧客の課題を共有し、それぞれが個性を活かしあって課題解決に向かうスタンスが育まれていったという。
「それぞれが他者をおもいやる人間性を育み、技術を磨き、お客様の喜びを追求する姿に、私は社長として誇らしく思います。社員一人ひとりのこうした頑張りが当社を支えているのだということを実感する毎日ですよ」
優しい表情でそう語る湯野川社長自身、これからも社員をおもいやり、顧客の喜びと社員の幸せを両立できる会社づくりに注力していきたいという。
「システムづくりに携わる当社社員の仕事への思いや、やりがいはそれぞれ異なるでしょう。しかし、システムの目的を見失うことなく、自分の技術でお客様に喜んでいただくという、この仕事ならではの魅力を感じてもらいたい。そのためにも、プロジェクトや技術研鑽の場をつくっていきたいです」
「“もしドラ”で話題になったドラッガーの『マネジメント』にある、サグラダファミリア寺院建築に携わる3人の石工の話をご存知ですか。
“何をしているのか”という問いに対して、第一の石工は“家族のために働いている”、第二の石工は“国中で一番の石工の仕事をしている”、第三の石工は“教会を作っている”と答えたそうです。つまり、第三の石工は自分の仕事の目的に、第二の石工は自分の技術に誇りをもっている。一方、第一の石工は仕事の内容に関わらず家族を最優先して仕事をしているということ。
第一の石工、第二、第三の石工でも、人としての成長なくしては、長い目で見て技術を磨き、おもいやりを持って仕事に取り組むことはできない。だから、いい仕事、幸福な暮らしを目指すワークライフバランスは必然だと思うのです」

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